メンタリストDaigoさん
Youtubeやニコニコ動画をよく見ているあなたなら一度は彼の動画や生配信を見たことがあるのではないでしょうか。
テレビでのパフォーマンスから、執筆、コンサルタント、そしてYoutube、ニコニコ動画という動画配信サイトを通して幅広くご自身のやりたいことを追求しながら過ごすライフスタイルは私たちに新しい時代の過ごし方を見せてくれています。
本と論文、ネコに囲まれて過ごすという知識への欲求と癒しを両立させながら楽しくすごくために自分で出来る仕事を考えて形にしているなぁと感じました。
そんなご自身で獲得してきた知識と経験を私たちにわかりやすい形で提供してくれているDaigoさんが出された著書
「ムダに悩まない理想の自分になれる 超客観力」
の中で書かれている「客観力とは何か?」「どうやって身に着けていくのか?」を本記事で簡単に解説します。
また、Youtuberとしての視点で客観力を身に着けたときにどんなメリットがあるのかについても解説していきます。
客観力とは?
こんな言葉を聞いたことがあるとしたら両親や学校の先生、仕事上の上司などから何かを教えられたときに聞く言葉かもしれません。
確かに、自分の勝手な思い込みに囚われないで多くの人の意見を聞いてみたり科学的に証明された理屈を調べてきて判断の基準にすることはすごく大事だといわれてきましたし、客観的に物事を判断することはメリットがるように見えます。
で、す が
あなたはその大事な客観力を今までの人生で本当に望んできましたか?
実のところ客観力をそんなに意識してきたわけではないじゃないでしょうか。
だってそうですよね?
お金が欲しいとか、素敵なパートナーがほしいとか、これからの人生を楽しくすごしたいとかは普段生活する中ではいつも考えています。
けれど客観性がほしいといつも考えたことなんてないし、そんな客観力という言葉を毎日言っている人もあなたの周りでもみたことないでしょう。
つまり、客観力は大事なんだとなんとなくわかっているけど、本当のところ客観力をもってないし行動に移している人もほぼいないということです。
そんな普段私たちが忘れがちだけれど人生を豊かにするうえではとても大事な客観力についてを超客観力で学んでいきましょう。
構成
超客観力は全8章で構成されています。
・客観性に関する3つの思い込み
・自分を知る6つの質問と価値観リスト
・自分はどんな人間かを掘り下げまくる内観の技術
・自己省察スキルを高めるトラッキングテクニック
・客観力の最大の敵 反芻思考に立ち向かう方法
・googleが最重要視 最強の判断力を手に入れる方法 知的謙遜
・知的謙遜が身につく10のエクササイズ
・他社の知的謙遜を育てるためのソクラテス式問答法
それぞれの章でとても大切なトピックスが盛り込まれているのですが、特にあなたに知ってほしい4項目について説明します。
・客観性に関する3つの思い込み
・自己省察スキルを高めるトラッキングテクニック
・googleが最重要視 最強の判断力を手に入れる方法 知的謙遜
・他社の知的謙遜を育てるためのソクラテス式問答法
客観性に関する3つの思い込み
・じぶんは正確に物事を見れている
・自分のことは自分がよくわかっている
・自分のことは自分が判断するのが一番よい
この三つの思い込みには共通していることがあり、それは自分は人と比べると平均以上であると考えていることです。
心理学的な言葉でいうと平均以上効果~レイク・ウォビゴン効果といいますが、例えば自分は運転が人並みにうまい、ルックスも芸能人ほどではないけど平均以上はあると考えたことはありませんか?
大丈夫です、ほとんどの人が自分はできる人間だとか容姿もまぁまぁだと思っています。
でも不思議なことに日本のマッチング恋愛サイトで行われた実験では77%の人が平均よりルックスが上と答えたそうです。
すごいですよね、日本てそんなにルックスが良い人ばっかならなんでこんなに私たちのまわりにはこんなに個性的な人がいるんですかね?
まぁそれは置いておいて、
自分のことは予想以上に過剰評価、過小評価しているとまず認めておきましょう。
そして、そんなバイアスがかかりまくった状態で自分のことを正確に分析するのも当然難しいですよね。
自分が色んなバイアスがかかっているとわかるだけでもすごく大事なことなので、まずは私たちは色んな思い違いをしていると覚えておきましょう。
自己省察スキルを高めるトラッキングテクニック
思いこみというのは普通の人間なら当たり前に起こるメカニズムなので、対処するためにも自己認識のアップデートは定期的に行って自分というものを正しく理解するようにしましょう。
今の自分の状態を確認するためにはトラッキングという方法を用います。
トラッキングはネットマーケティングで使われている言葉で、たとえばあなたがYoutubeのとある動画をみて次に違う動画をみたとしましょう。
この時にどの動画からどの動画に移ったという情報を追跡分析するような機能のことです。
今の自分がどんなふうに移り変わってきたかということを記録として残しておくことで、今の自分というものを理解しやすくします。
この時に大事なのが、過去の場面場面で感じた感情と体への変化です。
何か出来事が起きたときに自分が感じたことや体にでた影響を細かく記録しておくことで、自分がどんなときに心が動いたり体が反応するかというリストが出来上がりますよね。
このリストをあらかじめ把握しておくと、あなたも事前に対応策を備えることができて安心できます。
ネガティブな感情が私たちのパフォーマンスを落とすなど脳に大きな影響を与えます。
過去に起きた悪いことばっかり考えていると、改善するための方法を考えることができなくなり結局成功することができなくなりますよね。
また、ネガティブな感情は客観性を曇らせる原因となり、視界が狭くなるトンネル効果という状態になってしまって自分の身近なことしか見れない自己中な人になってしまいます。
悪い結果を呼び起こしてしまうネガティブな感情をあなたは一体どんな状況で感じやすいのかを今紙とペンを用意して書いてみましょう。
誰かに文句を言われた時なのか
怒られた時なのか
はたまは仲間外れにされた時なのか
……
いつあなたがネガティブな影響を受けるのかを記録しておき、普段から心の変化をつかむトレーニングを積んでおきましょう。
感情と同様に自己認識を深める上では肉体的な変化もつかんでおく必要があります。
少し体調が悪くなると仕事や運動をする気がなくなりますよね。
少し胃の調子が悪いといったチョットした体の変化でも私たちの脳は影響を受けてしまうので、日々体の状態をチェックして体の変化を意識しておきましょう。
日々の記録を残すなら睡眠の質や日中の活動レベルを記憶しておくと便利です。
何時間寝たのか、寝る前にどんな活動をしていたのか、朝起きた気分・体の調子はどうか
1日で何歩歩いたか、電車には何分乗ったか、家でストレッチをしたのか
などなど、日々計測をして体の変化を後でも追えるようにしておきましょう。
googleが最重要視 最強の判断力を手に入れる方法 知的謙遜
知的謙遜は自分を客観的に観察するためにはとても大事な考え方です。
古代ギリシャの哲学者ソクラテスが残した言葉の1つ「無知の知」というものを知っているでしょうか。
簡単に言うと自分が何も知らないということを知っているという意味です。
例えば5Gという言葉は結構有名になってきましたよね。
ではあなたに質問です。5Gについてどこまで知っていますか?
なんとなく今までの通信方法よりスピードが速くて多くの情報も送れるようになるんだなぁという認識だと思います。
しかし4Gや3Gとはシステム的にどう変わったかということを貴方は知っていますか?
周波数帯がNTTドコモやソフトバンクモバイルなどでそれぞれ分かれているんですけど、そんなことをちゃんと覚えていますか?
正直覚えていないですよね。
別に5Gのことについてそんな詳しく知っておく必要はないですが、自分はその詳細については何も知らないということを知っておかないといけません。
このように自分はそこまで多くのことを知っていないと理解して自分が知っていることの範囲を把握しておく。
そして知らない情報に出会った時に自分はまだ知らないからその情報を受け入れてみようと謙虚な立場で受け止めることを知見謙遜と言います。
この知的謙遜が低い人は何か失敗をしたときに新しく何かを学ばないといけないという思考にはならずいつまでたっても客観性を育てることができず成長することもできません。
自分の限界を知って、異なる意見や知らない情報に対して寛容に対応しながらも事実に基づく判断を目指しましょう。
あなたの知的謙遜を測定するチェック項目、知的謙遜を高めるためのトレーニングも本の中には乗っていますのでぜひ自分自身の眼で確かめてみてください。
他社の知的謙遜を育てるためのソクラテス式問答法
ここまでであなたの自己認識の確認、知的謙遜を高めるための方法を確認してきました。
最期に他人の客観性を理解して自然とトレーニングさせる方法が紹介されています。
仕事を効率よくすすめていくためには自分だけではなくて仕事仲間にも客観性をもって接してきてほしいですよね。
ですが、あなたと同様に相手も客観性の大事さを理解しているわけではありません。
客観性が薄い相手に意見を言っても相手は意固地になって聞き入れてもらうのは結構難しくなります。
実はそんな時にソクラテス式問答法を使って相手の思考をコントロールすることができます。
ソクラテス式問答法は質問を角度を変えながら繰り返していくことにより解答者自身に問題について深堀を進めさせる質問のテクニックです。
ソクラテス式問答法を使うと、相手は話し相手からの指摘で意見を変えたのではなく話の流れの中で自分で決断をして意見を変えたのだと感じます。
自分の意思で行動しているので、他人から強制された感覚は薄くなり素直に意見を変更させることができます。
相手の意見が凝り固まって、頑固だと感じる人にはぜひ試してください。
ソクラテス問答法の説明はDaigoさんが出された動画のなかで説明されていますので、ニコニコ動画から確認してください。
https://www.nicovideo.jp/watch/1576081565
というわけで、メンタリストDaigoさんの書籍~超客観力を見てきましたがこの本を読んでいて私は一つ気が付いたことがあります。
この客観力を鍛えて自分の力に変えていくにはYoutubeやニコニコ動画などの配信サイトって最適なんじゃなかって。
動画や生配信っていわばそれぞれの配信主さんがそれぞれの考えを発表する場ですよね。
自分が身に着けた知識や技能を自分流で説明したり、世の中の状況を述べてみたり、自分が面白いと思ったものをシェアしてみたりと全てYoutuberさんが考えた意見が含まれています。
その中には当然あなたの意見と同じだったり違う意見がいっぱいあり、コメント欄にも賛成するひと非難する人はあふれています。
普段あなたはこれらの多くの意見を見たり聞いたりしていますか?
自分の好きな配信者さんだったり、面白いコメントをする人のとこにばっかり注目したりしているはずです。
正直自分とは違う人の意見をわざわざ知りに行きたいと思わないかもしれません。
慣れない意見を聞き入れるのはある種、苦痛を浴びるに近い感覚があります。
でも、ここまで聞いてくれたあなたならほかの人の意見も入れるのが客観性を保つうえで大切だと感じていますよね。
自分に合わない意見を見たときに、「こいつ何を言っているんだ」と思うこともあるかもしれませんが、そこでいったん落ち着いてみましょう。
ここで怒っていては客観性がないただの主観的な感情に任せただけになってしまいます。
なんでこの人は自分とは違う意見を持っているのだろう。
どこからそんな結論を持ってきたのかとリソースをさがしてみて、妥当性があるか理論てきに考えるだけでもあなたの客観性は高まります。
Youtubeやニコニコ動画ほか動画配信サイトにたくさん転がっている知識や意見をぜひあなたの力に変えるために利用してみてください。
そして、今の私みたく意見をまとめて記事や動画、生ライブという形式で発表する配信主になってみるのも客観性を育むうえでは結構役に立つと思います。
何かを発表するとなると中途半端な意見のままで話すわけにもいかないので、調べたり話すために文章にしてみたりと知識のアップデートを日々行っています。
インプットと同様にアウトプットが重要というお話しはきいたことがあると思いますが、動画や本でインプットした知識を動画や文章、生ライブでアウトプットしています。
自分が普段の生活の中で感じたこと、学んだことを動画という形にしてみるだけで思考が固まっていき相手に伝える手段を経ることでしっかりとあなたの記憶に遺してみませんか?
もしどうやって動画を作ったり生配信をしたらよいのかわからいというのであれば、本ブログやYoutubeチャンネルの初級生配信講座でいくつも初心者Youtuberさんに向けての情報をたくさん上げているのでチェックして見てください。
まとめ
客観力は自分を見つめなおして、多くの意見を取り入れながら悩まない人生を歩むうえでの必須スキルです。
自己省察、知的謙遜の力をかりて他人に惑わされない強い自分を作り上げていきましょう。
そして、動画や生放送をうまく利用してあなたの知的謙遜や客観力を磨くための方法もご紹介しました。
今回お話しした内容は書籍にかかれている内容の1割に満たないほんのちょっとです。
あなたの価値観や知的謙遜の度合いを測るチェックテストも載っていますので、ぜひご自身の手で正確な数字を出してみましょう。
著:メンタリストDaigo
ムダに悩まない理想の自分になれる 超客観力