あなたは動画づくりをするときに何を大事にしていますか?
もしここで編集を一番重要視していますって考えているあなたは一度考え直してもらいたいことがある。
動画の構成を考える時点で編集を含めた動画の出来の9割が決まっている!
こんなことを言われてもひょっとしたらわからないかもしれない。
では、この記事を通じて動画づくりのときの流れを考えてみよう。
動画で見てみよう
記事の内容を5分ぐらいの動画にして話してみました。
動画の中でしかしゃべっていないこともあるので、まずは見てみましょう。
動画づくりのステップ
まずは動画ができるまでの流れを確認してみよう。
1:題材発見
2:コンセプトと伝えたいこと
3:構成決め
4:録画
5:編集
編集は最後のステップになっていることは理解しやすいと思う。
そうなんです、編集は最後のステップなのでできることも限られてきます。
テロップをいろいろと付け加えたり、効果音を足して強調するところを作ってみたり。
でもでも、なんか面白い動画にはなくなったら結局録画に戻らないといけない。
録画しなおすなら前とはちがう構成を考え始めたりしゃべる内容を変えてみたりしたくなってきた。
そうなるとコンセプトも少し変わってくるから全体をもう一度微調整する必要があるな。
そんなことをしていると最悪の場合、題材自体が悪いんじゃないかとか思い始めて新しく面白いものまで探し始めることになる。
こんな時間の無駄はなんとしても省かないといけません。
つまり、最初の題材を発見してコンセプトをきまるぐらいには最後の編集まで一貫した考えをまとめておかないといけない。
最初ですべてが決まる
あなたもアルベルト・アインシュタインという物理学者のことは知っていると思う。
今は彼の残した偉業ではなく、彼の問題を解決するときの考え方を参考にしてほしい。
日本語訳
「私は地球を救うために1時間の時間を与えられたとしたら、59 分を 問題の定義に使い、1分を解決策の策定に使うだろう」
原文
“If I were given one hour to save the planet, I would spend 59 minutes defining the problem and one minute resolving it.”
簡単に説明すると、
・問題解決を始める前には問題そのものではなく問題を引き起こしている何かを見極めることに時間を使う。
・問題の解決方法自体はできそうなところから始めてみて、微修正をかけるぐらいの心持で始めてみよう。
私たちが取り組んでいる動画づくりに当てはめてみると
・59分の問題定義 ➡ 1~3
・1分を解決策の策定 ➡ 4~5 (6)
となります。
動画づくりでは視聴者が動画を見終わったときに、どうなっていてほしいかを考えることが大事です。
視聴者は動画見るときに無意識で色々な問題を解決したいから動画の再生ボタンを押しています。
・教育系の動画なら全部見終わった時に~の知識を手に入れていたり、今までの考え方から□という考え方を持てるようになりたい。
・娯楽系の動画なら、見終わった時に「楽しかった」「面白かった」という気分になっていたい。
あなたの動画のコンセプトや伝えたいことがちゃんと視聴者に届いていたときに初めて、視聴者にとっては問題解決ができたことになります。
つまり、手順1~6という手段を駆使して最初に決めたコンセプトを動画内で再現できていることが動画作成の必須条件です。
突拍子もないことのように感じるかもしれませんが、1度編集までを含む最後までの見通しを立ててから動画づくりを始めてみてほしい。
・編集の時のこんな言葉を入れればいいのかな
・こんな感じの効果音を入れるために話すにはどんなテンションでやればいいかな
・時間を10分で納めたいからしゃべるテンポを早くしよう
・あんな素材を使う予定だけど、実際にあるか調べておかないと
こんな感じで動画の流れをあらかじめ決めておくと、編集がとにかく楽!
変なつぎはぎの微調整や音声のとりなおし、思い付きで素材を入れたくあったけど目当ての素材がなくて泣く泣く修正という問題をあらかじめ想定しておけば編集のクオリティを高めることだけに集中できます。
動画の完成度が高いということはもともとの題材・コンセプト(問題定義)が良いときにのみ成り立ちます。
あなたは粗悪な素材を途中からむりやり上質なものに化けさせる編集技術を磨かなくて大丈夫です。
最初から良いものを選び取ってわかりやすくするために少し編集を付け加えた動画を楽しみに待っている視聴者に渡すことだけ考えていれば人気が勝手に出てきます。
まとめ
動画づくりは題材発見からコンセプト決めでほぼ完成している「59分の問題定義」
編集はわかりやすくするための補助「1分を解決策の策定」