- 私が話すとつまらないはない話になる…
- 盛り上がったのに結局嫌な印象になってしまった
- 面白い話の作り方を知りたい
こんな感じで実際にお話しをしていると話がとっちらかって微妙な空気がながれたことありませんか?
じつはあなたがどれだけ面白い話題、お笑い芸人さんにも負けないと思うような日常のハプニング素材をそろえていたとしてもただ話すだけでは意味がありません。
あなたのしゃべる技術や知識が伴っていないと面白さは半減どころか悪印象まで与えてしまいます。
話の内容を練り上げることも当然大事なことなのですが、その練り上げた話の肝をどうやって話の流れに組み込んでいくかで聞き手の印象はガラッと変わるのですよね。
今回は何気ない普段の会話からYoutubeの動画作りまで使える印象に残る話の作りかたを紹介します。
聞いている人によい印象を残すことができるお話しができると次あった時にも「あ~、あの話をしていた人ね」と好印象で向かえてくれるので、付き合いたいあの人との会話でも使えるかもしれませんよ。
ピークエンドの法則を使いこなす
印象に残るお話しの作り方はピークエンドの法則という人間が自然とやってしまう習性を利用して話の構成を作り上げていきます。
ピークエンドの法則を聞いたことあるでしょうか?
行動経済学者のダニエル・カーネマンが提唱した法則で、簡単に説明すると何か出来事があったりお話しを聞いたあとに時間がたって思い出したときに一番盛り上がった場面や内容(ピーク)と最後(エンド)しかほとんど覚えていないということです。
例えば遊園地で長時間待ったあとに目的のアトラクションに乗れたと考えてみてください。
USJのハリーポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニーで1時間半真夏の太陽が降り注ぐくそ暑い中ならんだあとにたった5分もかからないライドを楽しんで終わる。
1時間半と5分、時間的に比較したら圧倒的に割に合わない気がするけどライドを乗り終わった後には満足感でいっぱいになっている人が大勢いますよね。
楽しいことの前にあった暑いという思い出はわずか5分の最高に楽しい思い出ですべてかき消される。
このように一番盛り上がった場面、アトラクションだと乗っている最中などの一番盛り上がるところ、そしてそろそろ終わるという場面でもう一度何かが起きるという終わりぎわも印象は特に残りやすくなっています。
遊園地のアトラクションと同じようなことは映画やアニメなどの普段私たちが見ている娯楽の中でも使われています。
なんか記憶に残っているなという出来事やお話しは実は人間の特徴をうまく利用した作り方をされていたってことですね。
ということは私たちが普段している会話やYoutubeで話すやり方にピークエンドの法則を持ってくると強力なインパクトを残せると思いませんか?
人間の印象が残りやすいインパクトが一番強いポイントと終わり際にあなたが話したい内容を持ってくるとあなたが伝えたい内容をしっかりと相手の記憶に残すことができます。
起承転結や3段構造などお話しの作り方はいろいろありますが、ピークエンドの法則を組み合わせるとより強力な武器になるので話の組み込み方を見ていきましょう。
印象が残る話の組み方~ピーク
お話しをするときの基本的な組み方としては導入・本編・まとめの3段構成、起承転結の4段構成などがやりやすいですが、本物の物書きやスピーカーを目指すのではないなら導入・本編・まとめの3段構成が一番お手軽です。
本編を説明するときにもさらに3~5つの項目に分けて順番づけて説明するよりわかりやすくなります。
今回の記事だと
- 導入
ピークエンドの説明前まで
- 本編
ピークエンドの法則とお話しの関係性の説明
話の組み方
〆のまとめ方 - まとめと〆の言葉
ちなみにこの記事のピークは今ここです。
導入で話の流れを作って本編の1つ目でより詳しくピークエンドを説明して、2つ目で実際にどうすれば作れるのかを実践しながら説明しています。
話の一番の肝であるピークは本編で持ってきますが、本編の中でもさらに細かく分けて全体的にストーリー形式に前の話を補強していく形で作るとピークの力は強くなります。
記事の冒頭でいきなり「ピークエンドが大事なので本編で一番重要なポイントを持ってきてください」といわれても意味わからないし共感できないですよね?
そこでピークエンドが何で重要な考え方なのかをUSJの例を持ってきて説明して、お話しの組み方のどこで持ってくるとよりわかりやすくなるのか組み方と合わせて順番に説明しています。
ぜひ、ピークに持ってくる話題はなんで重要なのかを話のはじめから積み木を積み上げるように一個一個、丁寧に説明して聞いている人に期待感を持たせる工夫をしていみましょう。
今回は2つ目でピークを持ってきましたが、3つ目の項目で説明するように持ってくることもできます。
やり方は自由なので好きなように組み替えてみましょう。
最後のまとめと〆でお話しを終えるのですが、ここでも聞いている人の注意力と印象を強めるための方法がありますので、話の〆についてみていきましょう。
終わり際の一押し~エンド
話のピークと同様にまとめと〆の言葉も聞いている人の印象に強く残ります。
「終わり良ければ総て良し」ということわざだったり、営業の去り際が肝心という考え方もおなじような理念で成り立っています。
ラストがよくわからない映画だとなんだか残念な感じが残ることがありますよね。
麻雀で最終局に逆転されると途中まで気分が良かったのに一気に悔しい気持ちが倍増していつまでも残るといったように最後の挨拶が適当だとその印象がずっとのこり続けます。
また、残念なことに途中で話した重要内容についても、「あんな適当な人だし、途中で話してた話もべつに大したことないでしょ」と甘く見られてしまって、あなたがしっかり話したのに結局忘れられてしまうかもしれません。
そんな残念な思いしたくはありません。
ピークと同様にエンド(終わり際は)あなたが伝えたい内容を繰り返したり、簡単な言葉でまとめを出してみる。
丁寧な言葉遣いや話を聞いてくれてありがとうという感謝の言葉を伝えて、相手には気分よく去ってもらえるようにしておきましょう。
まとめ
印象に残る人の話の作り方!記憶に残る会話の仕組みと題して、印象に残る話をする人がどんな話の組み立て方をしているか解説しました。
人間が自然と覚えてしまう一番大事なポイント(ピークとエンド)であなたの伝えたいことを持ってきましょう。
話の組み立て方は序章・本編・まとめの3段構造にして、本編もさらに3~5つに分けるようにしてピークをストーリー形式で引き立てる組み立てを心がけてみてください。
まとめと〆の言葉でピークを繰り返したり、相手に感謝する丁寧な言葉遣いで気持ちよくお話しを聞き終わってもらいましょう。
動画で視聴
本記事の内容を動画でさらっと確認しておきましょう。