才能があろうがなかろうが努力の使い方を正しく使えば天才と呼ばれる人になる
努力を注ぎ込む目標を絞り込むことが大事
あなたは天才という言葉を聞くと才能に恵まれた選ばれた人たちが偶然天職に出会った結果出来上がる奇跡と考えているかもしれない。
オリンピックに出て激闘の末金メダルに輝いたスポーツ選手
将棋の世界で名人のタイトルを維持し続ける超人棋士
一般人には思いもつかない世界を描き出す世界的な画家
果たして天才は才能の力のみで偉人と呼ばれる地位まで上り詰めることができたのか。
本記事では
GRIT~やり抜く力 人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
を読んで見えてきたやり抜く力について考えてみる。
動画で見てみよう
記事の内容を5分ぐらいの動画にして話してみました。
動画の中でしかしゃべっていないこともあるので、まずは見てみましょう。
成功するのは才能型か努力型か
結論からいうと才能があっても何もしない天才はロケットスタートをして最終的にレースに負ける「うさぎとカメ」のうさぎである。
才能がある人はスポーツにしても勉強にしても最初に情報を得てからわかるまでのスピードがとにかく早い。
わかるまでが早いから実際に行動に移してある程度の結果を出すことができる。
すると褒められて……改善してもっと良いものにしようとする努力をする機会がなくなる。
もしあなたが何の努力もしていないのに褒められたときのことを考えてみてほしい。
あっさりと満足がいく結果を得られたことにさらに時間をかけて努力してまで取り組みたいと思うだろうか。
もちろん親や指導者が褒めたうえで次どうすればさらに良くなるかといった改善点を示してくれたらやるかもしれない。
しかし、いつも的確なアドバイスがもらえる環境を備えている人はまずいない。
結果を受け止めて改善していくこと~努力~は自分自身で身に着けてておかないと、才能があるだけでは少しの満足感を得る結果しか出ないまま終わってしまう。
かといって何でもかんでも努力をしていれば良いわけではない。
やること全方向で的確に努力を注ぎ込める人間はまずいない。
やることが全部中途半端になって、まともな結果を出すことができない自分自身に絶望するネガティブな悲観主義者にはなってほしくない。
では努力を注ぐ箇所はどうやって決めるべきなのだろうか。
目標と行動の一致
努力を向ける先のことを考えてみよう。
学生なら勉強や部活、スポーツ
社会人だと仕事のスキルアップ、コミュニケーション能力、趣味のスポーツや資格
全部に向けて努力は向けられるだろうか?
当然ですが無理ですね、私もできる気がしません。
仕事に全力努力をして帰ってきた後に、将来に向けて資格の勉強を4時間以上しろは体がもつわけありません。
努力の向ける先を1つに絞る必要が出てきたわけですが、決める基準はあなたの価値観です。
価値観と聞いてもピンとこないと思いますので、例で説明します。
あなたが医者になりたいとしましょう。
でも医者になるという夢は本当のところ「医者になること」自体が大事なのではなくて、医者になって「病気で苦しんでいる人を救いたい」という思いが根底にあると思います。
この場合あなたの価値観は「誰かを救いたい」ということになります。
医者になることはあなたの価値観を満たすための方法の1つで、
医者になるために勉強が難しい大学に入学したほうがよい、
入学試験の範囲を把握しないといけない、
試験範囲を覚えるために勉強を頑張らないといけないから今わかっているところから勉強を進めていこう。
このように自分が大事にしたい価値観を決めて、その未来を現実のものにするために大きな目標から今できる目標に向けて小さくしていく。
小さくした目標を小さな努力を積み重ねて今できる段階をただやり続ける。
これが努力を続けることができるやりかたです。
やることを絞る
あなたはウォーレン・バフェットという億万長者を知っているだろうか。
彼が伝えた有名な法則があるので紹介しておく。
優先順位を決める3段階方式
1:仕事(将来)の目標を25個紙に書き出す
2:自分にとって何が重要かをよく考え、最も重要な5つの目標に丸をつける(5個以上は丸をつけないように)
3:丸を付けなかった20個の目標を目に焼き付ける。
そしてそれらの目標には、今後絶対に関わらないようにする。
なぜなら、気が散るからだ。
余計なことに時間とエネルギーをとられてしまい、最も重要な目標に集中できなくなってします。
どうだろうか、20個の要らない目標を捨てる勇気はもてそうだろうか。
一見無茶を言っているような気持ちはわからなくもない、いっぱい目標を持っているほうが将来は明るく見えるしポジティブに過ごしていけそうな気がするからだ。
だが、現実的な話をするとそんな時間はない。
エッセンシャル思考にもつながる考え方なのだが、目の前の目標を積み上げすぎていると集中力が持たなくていろんなところに手を付けてしまう。
すると全部をやりきるための時間が足らなくなり、努力をしようと思っても期限がきて結果を残すことができなくなる。
やらないことを決めるとやるべきことにだけ集中してとりくむ理想的な環境を作り出せる。
努力を継続して続けるためには自分が目指したい価値観を達成できる小さな目標を少しずつ積み上げて、粘り強く1つずつやりきることから始めてみてほしい。
まとめ
才能があろうがなかろうが努力の使い方を正しく使えば天才と呼ばれる人になる
努力を注ぎ込む目標を絞り込むことが大事
GRIT_やり抜く力 人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
アンジェラ・ダックワース/著 神崎朗子/訳
やり抜く力 人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける / 原タイトル:GRIT[本/雑誌] / アンジェラ・ダックワース/著 神崎朗子/訳
|